中京大学心理学部 社会発達心理学研究室

活動紹介

気質・パーソナリティの発達心理学研究室へようこそ

本研究室(中京大学心理学部社会発達心理学研究室)では,2010年出生コホートを対象に,3つの気質特性(行動的抑制傾向,接近快活性,エフォートフル・コントロー ル)の安定性・変容性の検討,それら3つの気質特性が自己 制御に係るパーソナリティ特性へと統合される発達過程の検討を行っています。

 3つの気質特性
初めて見る人・もの・状況を「おもしろそう」と感じて積極的に関わろうとする人と「ちょっと警戒しよう」と慎重になる人がいますが,
それはその人の個性と考えられています。そして,この2つの個性は,生理的基盤が解明されつつある2つの気質的個人差(情動反応性における気質的個人差としての『行動的抑制傾向』と『接近快活性』)と 考えられています。また,感情のコントロールが上手の人がいる一方で,そうしたことが苦手な人もいます。
生まれて間もない赤ちゃん も,不安になると指をしゃぶったりして,自分で感情をコントロールしています。そして,注意深く観察すると,そうした感情のコントロールが上手な子どももいれば,苦手な子どももいます。そして,この個性もまた,生理的基盤が解明されつつある気質的個人差(情動制御性における気質的個人差としての『エフォートフル・コントロール』) と考えられ,最近注目を集めている個性の一つです。

自己制御に係るパーソナリティ特性へと統合される過程
本研究室では,これら3つの気質特性の個人差が,直接的あるいは交互作用的に,子どもの対人場面や学業活動場面での自己制御行動や生活習慣上の自己管理能力における個人差へと発達するというモデルを検証することを目的に,研究計画を立ててデータを収集しています。加えて,子どもの学業パフォーマンスや金銭管理を始めとする生活習慣上の自己管理能力は,気質的個人差に適合した学習法や消費者教育を取り入れることで高くなるという仮説(気質的個人差と教育法の交互作用説)を立てています。